【連作】腐女子におくる迷作童話集1
「お、俺たちは、男同士なんだからな! だいいち、血のつながった家族なんだし、こんなの、おかしいだろ!?」

すると、お父さんは、悲しそうな顔で、シンデレラの体を離します。

「お前には母さんがいない……私は、せめて、その寂しさを紛らわせてあげたくて……」

うるうると瞳を潤ませるお父さんに、シンデレラは慌てて言いました。

「さ、寂しくなんか、ないぞ!」

だって、俺には、父さんがいるんだから……とは、素直にいえないシンデレラです。
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