-KAORI-
『…なぁ。』
「何?」
『もう限界なんだけど。…ダメ?』
「えっ…。」
『大丈夫だよ。信用して。』
健は、信用出来る。
でも、今までそんな関係じゃなかった。
「…うん。」
『ゆっくりね。』
――そしてあたし達は、結ばれた。
果てた後、健は悲しそうな顔で謝った。
『ごめん、あかり。』
「なにが?何で謝るの?」
『ごめん。』
「え?もう、なにが?」
その後、健は静かに部屋を出て行った。
「健?」
あたしはその後、何の心配もなく眠りについた。