-KAORI-

『ナリさ〜ん。』

『おっ、弘貴ぃ。…女か?』

『はぁい。』

そう照れて言う弘貴に隠れた。

『俺、鳴宮。よろしくな。何ちゃんだっけ?』

「…あかりちゃんです。」

『はははっ。面白れぇな。』

鳴宮さんは、弘貴の悪友のなかで一番偉い人らしく、金髪の髪の毛に優しそうな顔が忘れられなかった。

『ちょっと、店入ろうか。』

あたし、こんなヤンキーと一緒にいるんだ…。

『今日奢ってやるよ。』

『マジっスか!ありがとうございます!』

弘貴が鳴宮さんに好かれていることは、すぐに察知した。

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