恋めぐり
ルークは再び、闇に溶け込んで消えた。

オウリはフウと息を吐くと、彼が消えた暗闇を見つめていた。

そして耳に光るイヤリングに触れた。

「忘れられないよ。忘れたくても」

全てが昨日のように思い出せる。

キラとルークがそばにいて、家族との思い出、

阿修羅姫と呼ばれた時もあった。

「阿修羅姫か」

オウリは呟くと、その場を後にした。
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