恋めぐり
「そいつがいないなら話してたって意味がない。来月、オレらも一緒に会ってそれで決めれば良いだろ?それよりも大晦日まで時間ねぇぞ」

「仕方ないな。桜理、歌詞は出来てるだろうな」

「少しはね。昨日、邪魔が入って少ししかかけなかった」

「邪魔?」

「そ、久保田くんが」

「お前にしては珍しいな人を覚えてるなんて」

彰は感心したような顔をしてるけど

「顔はもう覚えてないの。久保田くんって呼んだのだけは覚えてる。久保田くんって名前も勝手につけたし」

そう返したら、ため息をついて呆れた顔をされた。
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