恋めぐり
授業中も私は上の空だった。

土方くんはいい人なんだと思う。

知り合ったばかりだけど、彼といるのはとても楽だ。

だからこそ罪悪感が拭えない。


昼ご飯はいつもの様に屋上で食べた。 

雪が積もってる屋上を見ながら口を動かした。

タンブラーのお茶はまだ温かい。

「ここにいたか。寒っ!なんでこんな所で食ってんだよ」

土方くんだった。

「いつもここで食べてるから」

「凍えちまう。会議だから来いよ」

土方くんは私のお弁当をまとめて持つと、

腕を引かれて風紀委員会室に向かった。
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