SSマジック
「あぁ、俺の家」
短い沈黙が流れた。
「えぇ!?」

目が飛び出しそうなくらい驚いた。

「ほら、優風呂入れよ」

和人はお風呂をためていてくれていたようだ。

優は無言で頷き、お風呂場に向かった。

「ねぇ。なんでこんなところに住んでるの?親は?」
いっぱい聞きたいことあるけど、少しずつ聞くことにした。

「親いねぇ」
一言だけの返事。
どうしてこんな高級マンションに住んでるかは言わなかった。
「ねぇ…」
「ガチャ」

愛が和人に質問をしようとしたとき、お風呂場のドアが開いた。

「優!」


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