猫とうさぎとアリスと女王
「学校を卒業して、就職して、願った就職先に行けなかった。
こんなもんなのかって思った。でも頑張って働いてたんだ。
そうしたら眞由美さんに会ったんだ。
奇跡だと思ったよ。
死んでもいいと思った。
思い切って“Shina La Soleilが大好きなんです”って伝えたら、喜んでくれてさ。
普通に流されると思ったんだ。忙しいだろうし。
なのに俺なんかを家にまで招待してくれて、その上何度も食事に招いてくれて。
本当に幸せな人間だと思ったよ。
そうしたら引き抜いてくれるっていう話してくれて。
本当は甘えたかったけど、それは違うなって思ったんだよね。
だからちゃんと採用試験受けて、下っ端からやらせてくださいって頼んだんだ。
だから媚は売ってないし、コネで入った訳では無いよ。
確かに甘えさせてはもらってるけどね。」
そう言って最後に日比谷さんは苦笑した。
僕は少し勘違いしていたのかと思う。
この人のことを。
あと、母さんと父さんのことも。
こんなもんなのかって思った。でも頑張って働いてたんだ。
そうしたら眞由美さんに会ったんだ。
奇跡だと思ったよ。
死んでもいいと思った。
思い切って“Shina La Soleilが大好きなんです”って伝えたら、喜んでくれてさ。
普通に流されると思ったんだ。忙しいだろうし。
なのに俺なんかを家にまで招待してくれて、その上何度も食事に招いてくれて。
本当に幸せな人間だと思ったよ。
そうしたら引き抜いてくれるっていう話してくれて。
本当は甘えたかったけど、それは違うなって思ったんだよね。
だからちゃんと採用試験受けて、下っ端からやらせてくださいって頼んだんだ。
だから媚は売ってないし、コネで入った訳では無いよ。
確かに甘えさせてはもらってるけどね。」
そう言って最後に日比谷さんは苦笑した。
僕は少し勘違いしていたのかと思う。
この人のことを。
あと、母さんと父さんのことも。