猫とうさぎとアリスと女王
ⅩⅩⅢ 動き出す時計
 あの日以来、私はサボにもシーナにも会うことはありませんでした。

イオの話しによればサボはすぐに退院したとのこと。
しかしそれ以後のことはイオも存じないそうです。

シーナの家に行こうかと、サボの家に行こうかと思ったときもありました。

しかし私の足は臆病で、歩みを進めることなどできませんでした。


それに、二人に会って何を話せばいいのか。
どうすればいいのか。

そんな先のことばかりを考えていて、行動に移すことなどできなかったのです。



そんなことをうじうじ考えているのが嫌になり、私はお買い物に出かけることに決めました。

最近、BABY,THE STARS SHINE BRIGHTには行っていなかったので、新作を山ほど買おうと心に決めました。


セーラーカラーが魅力的な桃色のマリアアアントニオワンピースに身を包み、パニエとドロワーズを装着。
足元はプリンセスドロップ刺繍入りのオーバーニーソックス。
それに木底フリルシューズを合わせて、おリボン二つバッグと日傘を持ちます。
頭にはリボンの付いたミニベレー。

久々のロリヰタファッションに身を包み、私は幸せでいっぱいになりました。



出かけようと外に出ようと思った時、電話のベルが鳴り響きました。

私は仕方なく受話器を取ります。


「もしもし?」


「あ、マコ?俺だけど・・・。」


それは間違いなくサボの声でした。
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