硝子玉

季節はもう冬。

肌寒さと言うより、寒い。

僕はつらさのあまり病院から走って家まで帰った。

流れる涙が凍り付いて、ひりひりと頬で溶ける。

「あれ?たー君じゃぁぁんどうし・・・」

「先輩。俺だめかも・・・。」

七神先輩の胸に頭を埋めると先輩はぎゅぅっと抱きしめた。

「たー君わぁ~泣いちゃ駄目ぇ~!笑わなきゃ青空ちゃんが泣いちゃうぞぉ~」

「修太!それ慰めになってない!」

先輩とうり二つの顔の人がそう言った。

「いいこ。良い子。思いっきり泣けばいいんだからねぇ~」

オカマに見えたがそれが先輩の優しさなんだとおもった。

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