硝子玉
「七海ちゃん達もうついたぐらいか・・。」
「おにいちゃんどうしたの?」
僕は白いアタッシュケースを開けて太陽君が消える前に預かった青空帳を取り出した。
「何それ?!みたい!みしてぇ♪」
「いいよ。」
彼の最後の賭けを四ヶ月間放置していた。
まだそのときではないと思っていたからだ。
今の青空は僕のことしか覚えていない井の中の蛙とおんなじだ。
太陽君なら青空を井の中から空へ出してくれると願った。
いや、確信した。
彼ならもう一度帰ってきてくれると。