硝子玉



「覚えてない事は知ってる。」



緊迫した空気が戸の開く音でゆるんだ。




「お邪魔しマス!ってアレ?なんだかいちゃいけない感じデスか?」



「お邪魔なのは俺ですよ。」


市原はそう言って僕の肩に手を置いてつぶやいた。






「また今度、青空が全てをおもいだしたら会いましょうね。」




「え?」



彼は帰っていった。





< 77 / 90 >

この作品をシェア

pagetop