血の果て



それでも朝は何事も無くやって来る。


昨日からの雨は止み、濡れた街並みを昇る朝日が、金波銀波のように煌めいていた。

道路や歩道に、連休明けの通勤通学の列が並び始める。

信号が赤になる度その足並みは静止し、青になるとばらばら息を吹き返す。



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