Slow Magic ~星が見守る愛~
ブルルルルルル…!!
テーブルの上に置かれていた携帯のバイブが大きな音を立てた。
しばらくそのままキスをしていた。
「あぁ!うるせ~!邪魔すんなよ!」
隆介は、髪をかきあげながらテーブルの携帯に手を伸ばす。
「あ、健太だ。ちょっと悪い。」
隆介は片手で、ゴメンってポーズをして、電話に出た。
「もしもし?おぉ、どうした?久しぶりじゃん。」
隆介の姿をじっと見つめながら、まだ冷蔵庫にもたれたままだった。
魔法にかかった私は、隆介が魔法を解いてくれない限り動くこともできないんだ。