Slow Magic ~星が見守る愛~
『今日、家行っていい?』
メールを送ったけど、返事がなかった。
だけど、家に向かうことにした。
隆介のマンションの駐車場に、健太がいた。
覚えているかどうかわからなかったから、知らんぷりして通り過ぎた。
「あ・・・ちょっと!」
早足で歩く私に健太が声をかけた。
ゆっくりと振り返ると健太が爽やかに手を上げた。
失恋したように見えない明るい笑顔で私に近付いた。
「昨日、ごめんね・・・邪魔して。俺が勝手に誤解してて・・・」
健太は短い髪をくしゃくしゃと触りながら、頭を下げた。
健太は、隆介とは全然違う目をしてる。
優しくて、愛嬌のあるクリっとした目がかわいいと思った。
鈴子は、全然違うタイプの2人を好きになったんだね…