愛のしるし～LOVE♥EVER～

妙なメンバーが揃った。


こちら側のソファに私を挟むようにお父様とお母様が。
そして、お父様を挟んで反対隣りに保志ｻﾝが。


向かいのソファには竣のお母様を挟むようにして竣と朱音が座った。


「それで…おかしな情報とはなんですかな?」


お父様が竣のお母様に尋ねる。


「えぇ、我が板垣グループが北条グループを買収しようとしているだのなんだの。

私、我がグループにそのような考えがあるとは存じませんで。」

「存じないとはどういう事ですの?
あなたの計画なのでは?」

「私たち上原グループはその情報を把握しましたが。」


大人4人の争いへと形は変わった。


「何かの間違いじゃございません事?
我が板垣グループには北条グループに対して、数え切れないほどの恩がありますわ。

そんな方々に対して、買収などと失礼なことは考えません事よ?」

「では…上原の把握した情報は間違いだと言うのですか?」

「当然ですわ。」


大人（女）とは怖いもので。

お父様なんて本当に社長!?　と言うくらい黙りこくっていた。


「それに、私、息子を利用してまで会社を大きくしたいとは思いませんもの。

むしろ、もしも詩乃ﾁｬﾝと竣が結婚するようでしたら…
喜んで婿養子に出すつもりですわ。」


けけけけけけけけけっ、結婚!?//
私と竣が!?//


竣とパチッと目が合った。


……。//


「本当ですか!?」


お母様が反応する。


「え?」

「彼…竣ｸﾝを婿養子に出す、と言うのは…!」

「えっ、ええ、本当ですわ…。」


反応そこですか…!?