Last Wing
「帰って、ください」
遅いよ、もう。
傷付けるだけ傷付けて、知らん振りを装うなんて、ずるすぎる。
ふたりに背を向け、美音と再び向き合った。
無言のまま頭を撫でてやっていると、美音の母親が口を開いた。
「私たちのせいなんです!」
「知ってます」
翼に直接、手を下してはいないけど間接的にもぎ取ったのは、あんたたちだ、ってことぐらい。
「……っ、違うんです!美音が倒れたのは私たちのせいなんです」
「は?」
どうゆうこと、だよ