Last Wing
「夢?」
どうしようか、今日は両親を呼ばない方が良い…よな?
《今まで出会った沢山の人に会ったわ》
俺は黙って聞いておくことにした。
《だけどね、何て言ってるか分からないの》
少し震えだした手を包み込んでやる。
ここに、…俺はここに居るよ。
《ただ、ひたすら、その人々の波を避けて、進んだら…ぱっ、と誰も居なくなって今まで風景なんてなかったのに、急に……》
美音が手で、怖がるかのように目を覆う。