図書室のラブレター
「他にも理由が
あるんじゃねぇか?」
「そんなこと…
…あるわけない!!」
私はすぐに断言した。
何も悪い事なんて
していない。
心配させるような事も
していない。
晴樹君の力になれるように
頑張ってきたんだもの。
さっきだって、
いつだってそうだよ…。
「そうかよ。
俺のせいで
本当に悪かったよ!!」
「なんで、
そんな乱暴に言うのよ!?」
「お前は晴樹を
分かっちゃいねぇよ」
「え?」
「そりゃ晴樹も別れて
正解だったのかもな!」
それだけ告げて乱暴そうに
私の元から離れていった。
「…意味わかんない」
小さな独り言が
大きく響いた。