図書室のラブレター

Letter―手 紙―






彼がここに通い始めて気付けば
約1ヶ月を過ぎていた。






やっぱり花井 晴樹は毎日来て
窓から何かを覗いている。



相変わらずケガは絶えないけど。





そして下校時間ギリギリまで
残っていた。





下校時間は一応8時。



そういう決まりになっている。






10月という秋の季節。



暗くなる時間は
少しずつ早まっていた。




< 8 / 293 >

この作品をシェア

pagetop