不可能恋愛☆小説家
「おい、家の前で騒ぐんじゃねぇ…うるっさいだろうが」

後ろから低い男の声がして、思わず振り返ってしまった。


「な…っ」


言い返そうと思ったけど、言葉がでなかった。


向かいに立っている男は、たった今ぶっきらぼうな声を出した男と同じ人物とは思えない容姿。


なんて表現したらいいんだろう、こういうヒトを芸術作品とでもいうのかな。


淡いブルーの目に、金色の髪、背はすらっと高くてまるで彫刻のように整った顔立ちをしている。
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