聖花学園～花よ咲き誇れ～
「サトちゃん、紹介するよ。彼女は時雨 由宇花（ｼｸﾞﾚ ﾕｳｶ）。去年の卒業生だ」


「はじめまして、小都子ちゃん。今学園長からあなたのことを聞いていたところなの」


　学園長の紹介に、由宇花さんは立ち上がって握手を求めてきた。



「あ、はじめまして。桂 小都子です」


　わたしも挨拶を返して由宇花さんと握手する。




　それにしても綺麗な人。


　しっかりとした意思を持つ強い瞳。

　パンツスーツはキリリとした表情にとても合っていてカッコイイ。

　そして明るめのショートの茶髪は、彼女のハツラツとした雰囲気を際立たせていた。




　女のわたしから見ても惚れ惚れとしてしまうようなカッコよさを彼女は持っていた。



　ホントカッコイイ……。

　わたしは握手した手をほどきながら思う。


　何だっけ。
　こういう人のこと一言で言うなら……。



< 179 / 380 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop