聖花学園~花よ咲き誇れ~
「小都子?」

 和子先輩がキョトンとした表情になる。


「あ、いえいえ! なんでもないですよ!?」

 自分でもあからさまに怪しいなぁと思いつつ、わたしはそう言って誤魔化した。



 そのままわたしは食事を再開させる。


 もう和子先輩のほうは見なかった。



 とにかく、このドキドキ言ってる心臓を落ち着けてからじゃないと。


 そう思って、わたしはお皿が綺麗になるまで、ずっと無言で食事に集中していた。






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