聖花学園~花よ咲き誇れ~
 笑顔で言うわたしに、女生徒が逆らえるはずもなく……。

 彼女は「そうですか」、と申し訳なさそうに呟いた。



 ここ一週間、流依ともこんな感じだ。


 特に用事があるとき以外、わたしは流依を無視している。




 だって、わたしはまだ怒っているんだから!


 あの裏切られたようなショックは簡単には消えない。


 今謝られても、きっと許せない。




 こんなわたし達の所為で生徒が不安がっているのも伝わってくるけど……。


 ごめんなさい。


 今はまだ、流依とは距離をおきたいの……。







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