聖花学園~花よ咲き誇れ~
「わたし、貴方がわたしにしたこと、まだ許せないわ……だから、今はまだわたしに触れてこないで!!」


 わたしの叫びの後、しばらく沈黙が落ちる。


 フラワーの先輩達も、フラワーの登校時を狙って登校してきた大勢の生徒達も……。



 そして、目の前の流依が静かに沈黙を破った。

「……め……さい……」


「え?」


「ごめん……なさい……」

 今にも泣きそうな表情の流依に、わたしは息を詰まらせた。



 肩を震わせながらそのまま黙る流依に、わたしは思わずと言った感じで駆け寄る。

 そしてその手を取った。



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