聖花学園~花よ咲き誇れ~
 わたしは部屋の中に入り、先に届けられて山積みになっているダンボール箱を見る。
 ダンボール箱は五つ。

 つめるときは大変だった。

 だってお母さんがうるさく口出ししてくるんだもん!

 今思い出してもうんざりする。
 そして五つのダンボール箱を見てまたうんざり。


 すぐに必要な物は手持ちのバッグに詰め込んできた。

「……必要になったら開ければ良いよね」


 ぽつりと一人ごち、わたしは面倒な荷解きから目を逸らした。




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