聖花学園~花よ咲き誇れ~
「それで、残りの流依さんはどういった理由なんですか?」

 話が一段落したため、次の話を促した。
 まず答えたのは学園長だ。

「流依の場合は詳しくは言えないな。お家事情とだけ言っておこうか」

 お家事情……何だか色々裏があるような言い方だ。

「俺達も知らないんだよなー。どっかのお金持ちの坊ちゃんだってのは分かるんだけど!」

 元気良く話しに割り込んできたのは優姫先輩。

 元気だなーと微笑ましい感覚で思った。



「まあ、説明としてはこれくらいかな。他に聞きたい事は?」

 学園長が次の質問を要求したが、わたしは首を横に振った。


「いえ、今のところはもう無いです」

「そうか、じゃあ何かあったら私か皆に聞いてくれ」

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