聖花学園~花よ咲き誇れ~
 そして、さっきはどれほど聞き耳を立てても聞こえなかったのに、合間に漏れる小都子の声が嫌に大きく聞こえた。



 しばらくして流依が小都子を離すと、小都子は床にへたり込んだ。


 流依から解放された瞬間の小都子の顔を思い出したところで、俺は思い出すのを止めた。





 口を片手で覆う。


 やべぇ……。


 顔がものすごく熱い。

 この熱が下に下がらない事を願った。



 あのときの小都子の顔は……ものすごく色っぽかったんだ。

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