夢にで荘
千夏と私
千夏の夜はなかなか明けない。




今日の千夏は、昨晩夜遊びで帰りが遅かったせいか一向に部屋から出てこない。



只今、午前8時半




いつもなら、無駄に完璧な化粧で食品工場に原付を飛ばしている頃である。




「ね〜健ちゃん。
千夏今日仕事無いんかな〜?」




私は千夏に声をかけるべきか、玄関で靴を履こうとしている健ちゃんに尋ねた。
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