夢にで荘
「あ、お帰り由愛〜♪
外からやしの木見えた?
明ちゃんが買ってきたの〜
夏だね〜」




そう言って、嬉しそうにウクレレを奏でる健ちゃん




本当、仕事はどうしたのだろう?




しかし、明さん




夏を買うってそういう意味だったのね・・




私はリビングの隣にある縁側の開かれた窓からみえるやしの木を見て思った。




夏だな、と。




そんなことクーラーの無いこの家にいる限り、毎日切実に感じているというのにだ。
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