先生とあたしのヒミツな生活♪
第8章 家族の大切さ




「昨日はごめんなさいね、お宅にお邪魔して」




学校の近くのファミレス。

暖かい店内にはいつもの陽気な音楽が店内に流れている。


先生のお母さんはにこやかな笑顔を
あたしに向けるとコーヒーを一口飲んだ。


「いえ、今日は先生に会いに来たんですか」

「ええ。もう一度話がしたくて」

「そう・・ですか」


居心地・・悪い。


その理由は

「昨日の事、言ってくれたかしら」


きっとこれがあるから。


「き、昨日は先生が忙しくて話が出来なかったんです」

「そうだったのね」


出来ればあたしに頼まないで欲しかった。

そしたら

あたしが此処まで悩む事、なかったのに。


「なぁなぁ、この人、誰?」


こそっとあたしに耳打ちしてきた菊池。


ってか

「何で付いて来たのよ、あんた」
「だって約束だし。」


本当に呆れる。

「先生ってなんだよ!青山先生の事か」
「あんたには関係ない」

なんでパパがそこで出てくるのよ。


「とにかく黙ってて」

あたしに叱られた菊池はおとなしく
前にあったチョコレートパフェに手を付ける。


< 174 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop