僕様王子に全てを奪われて

成功と失敗は紙一重

「あれ?」

私はベッドから起き上がると、頭をぽりぽりと掻いた

一人だ……

おかしいなあ

有栖川の隣に寝たはずなのに、ベッドには私しかいないや

しかも…しっかりタオルケットなんかかけちゃって…下着の意味なし!

大の字になって、寝てたよ

「ま…いっか
ちゃんと隣に寝たのは間違いないんだし」

私はベッドから出ると、廊下に顔を出してみる

風呂場から、シャワーの音が聞こえる

「なんだ
有栖川はシャワーか」

よく寝たぁ!

人肌が近くにあるって、ぐっすり眠れるなあ…

これからは眠れないときは、有栖川のベッドに行こうかな

ぐっすり爆睡できそうな気がする

私は背伸びをしながら、自分の部屋に入った

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