‡姫は王子に逢いたくて…‡

◆遊園地…悲しい決断




―――

「銀河、今日はありがとう。」


家まで送ってもらったわたしは
銀河に手を振る。


「あんま気にすんなよ。なんかあったら連絡くれれば話ぐらいきーてやるから。」


「うん。」



優しい言葉をかけられると
またすぐに涙が溢れそうだ。



ねぇ銀河。
あんまり優しくしないで。



...銀河を見送り、
玄関に入ると携帯が鳴った。


♪〜〜♪〜

着信の相手は【日向】。



「....はい。」


『もしもしっ夢恵?!』


電話をでると少し慌てた口調の日向の声がした。



わたしが大好きな声。
いつも一番心が落ち着けていた日向の声。



だけど..



< 145 / 234 >

この作品をシェア

pagetop