‡姫は王子に逢いたくて…‡



「ひぇぇぇっ!!」


お化け屋敷に連れていかれたわたしは
案の定目を開けることができず、日向の影にかくれながら少しずつ前にすすむ。



「おい、夢恵。後ろになんかいる....」


「うぎゃぁぁ〜っ!」


「冗談だって。大丈夫か?」


クスクスと笑う日向をよそに
わたしは半ベソをかきながら

日向の腰にぎゅっと手を回した。



「そんな抱き着かれたら襲いたくなんだけど?...」


「え?」


腰に抱き着いた状態で態勢をひくくしているわたしの顔を
日向は覗き込んでキスをしようとした。



っ////



< 151 / 234 >

この作品をシェア

pagetop