‡姫は王子に逢いたくて…‡

◆フタリ…溢れる想い




――――カコーーン!


ボーリング場内にピンをはじく音が響く。



「きゃぁぁっ!シューヤすごぉい!!ストライク、ストライク!」


「すっごぉぉい!ねぇ!銀河も早く早くっ!」



そして
銀河も続いてストライクを出した。



「すごいすごーいっっ!わたしなんてトータルスコア100もいかないのにっ。」


「俺にできねーことはない。」


「ぷっ。なにそれっ!」


「..馬鹿にすんじゃねぇよっ。」



わははっと笑うわたしの頭をガシガシと撫でる銀河は


鼻にシワを寄せて
笑顔をみせた。



この笑顔、好きだな。



いつもはクールで大人っぽくて
俺様な銀河だけど

時々、子供っぽく笑ってみせる。



なんだかドキドキしちゃうよ。




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