遊女と経営者の恋愛事情-Ⅱ-
お前の裏の顔

「……夢じゃ…ないよね?」


俺の顔を見上げて話すのは結衣。
墓参りから帰って来て間もない事。


何だ急に?
何が夢じゃねぇんだ?
あれか。…今、二人で居る事か?


「さぁな。夢だったらどうする?」


「…やだよ。考えたくない」


「なら、聞くな」


変な女だな。
嫌ならしょうむない事
いちいち言うな。


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