遊女と経営者の恋愛事情-Ⅱ-
苦い擦れ違い

何件か不動産を回り
ようやく部屋を見付けた。


結衣一人では少し広い気もするが
屋敷から近い上にセキュリティも完備されてて
文句一つ言う事のない部屋だな。


マンションの五階になんだけど
結衣は気に入ってくれんだろうか…。
2LDKと一人にしては広いから
何か言われそうだな。


「…まあ…いいか」


急ぎ足で屋敷へと帰ると
時刻は夕方の5時にもかかわらず
結衣がリビングに居ない。


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