『遠・距・離・恋・愛』
――翌朝――



ぜんぜん寝てないのに、朝日の光で目を覚ました。


隣には無防備に寝ているミキがいる―――



もう少しこの寝顔を独り占めしたいけど、

早く目を開けた彼女を見たい俺は、


ミキを抱きしめ起こしてしまう。



すぐに反応して身体を縮ませるミキ。


「おはよう、ミキ」



その一言で、パッと目を醒ましたけど、



すぐ布団を被ってしまう。



「ミキ?」



「なんだか恥ずかしくて健吾の顔見れないよ…」



そんな言葉言われたら顔がニヤケてしまう。



愛おしさで一杯になる。



また抱きたいと想ってしまう。



そのままミキを抱き、互いの足を絡め、昼過ぎまでじゃれ合っていた。



二人にはくすぐったい朝だった―――――
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