シンシア ( l )
五体を闇につながれ、白い糸を引かせ、目で見える画面を歪ませた黒く大きな魔物が、そこには、居た。 赤い血と腐った緑が筋肉の間からにじみ出ている。

「アァァー・・・」
一番下の城之内の動きが止まり、掴まれハシゴから振り落とされた。 声が小さく成って消えて行く。
「早く上がって来いっ」
早乙女が言った。
千堂・福富・早乙女がチャーミンに向かって撃ち続けた。

身を屈めながら必死に上がって来る関谷。
向かって来る凄まじいばかりの暗黒パワーに三人共知らず知らずのうちに戦闘モードに入っていた。
「ワー」
「オー」
「クッソォォー」
撃てども撃てども、ひるまずに上がって来る魔物。
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