家族姫

ライバル?



つかなんで座りこむわけ?

「なぁ。」



長尾空はしょぼんとあたしに話しかけた。



「な…なに?」



あたしも長尾空の隣に座りこむ。




「俺って変か?」


「…なんで?」


「だって双子のしかも男の類を好きなんだ。」



「…別に変じゃないよ。
だれだって誤った道を行くものだよ・・・・ゴニョゴニョ」




禁断の愛っつーやつ。


だけど長尾空はニカっと笑って、



「そっかー。
個人差だもんな!!ありがとな。涼山祐未。」


「個人差ねえ…つかなんであたしの名前しってるわけ?」



「そりゃ。」



長尾空はあたしを指して



「名札。」




って言って笑った。類さんと同じ顔だからちょっと焦った。



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