家族姫



「あ。おかえり雅人」


弟の雅人。


中坊のくせにほぼ毎日
朝帰り。


あたし違って好んで女と寝てる馬鹿。



「あんたそんなんだったらあいつらに見捨てられるよ。
あたしみたいに。」


「大丈夫だって。俺、親の前だったらいい子だから」

「うざ」



あいつらの前でいい子でいようなんて絶対思わない。


「うるさい!飯作ってやんねーぞ?だれが飯作ると思ってんだよ!」


そりゃぁもちろん?


「雅人しかいないじゃん」


笑いながらいった。
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