家族姫


何時間経ったのだろう。




まわりは真っ赤になりはじめた。





「そら。まだ泣いてんの?」



正直帰りたい。



だけどこいつが泣いてる姿に何故か見入ってしまう。






「あぁ。もう帰らなきゃな。」




目がパンパンに腫れてる空がこちらを向いた。




「え・・・大丈夫?」



「一応な。類だって捺だって心配してるだろうし。」


「その心配じゃなくて。」




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