世界の果てで、恋の続きを。【先生×生徒】
第八章 縋りたい身体
いつのまにか、俺の脳裏に浮かぶとーこちゃんは。
ひだまりのような笑顔ではなく、乾いた月のような微笑でもない。曖昧な、泣きそうな表情の女性になっていた。
けれど。
なんとなく、俺はとーこちゃんはきっと。泣かないのだろうなと思った。
とーこちゃんは、すべてを隠して笑っているから。
俺はその裏にあるものなんて、知らないけれど。
これから知ることは、それだけは、出来る。
とーこちゃんがそれを望んでいないとしても。