世界の果てで、恋の続きを。【先生×生徒】
第二章 陽だまりの人


朝起きると、とーこちゃんはいなくなっていた。


そうなると、俺の部屋は全くのいつもどおりで、昨日の夜の記憶のほうが間違いだったかのように思えてくる。

知らず、見た夢なのだろうか、と。

ただ。制服のシャツを身に付けたまま、下半身はパンツだけと言う間抜けな寝起きの格好が、昨日の出来事を嘘じゃなかったと俺に伝えて寄越す。
リビングに行くと、珍しいことに朋兄の姿ももうなくなっていて。


時刻は7時50分。
支度をして8時20分に家を出ればいつもの快速に乗れる。
シャワーをすべきか、朝食を食べるべきか逡巡した挙句、俺は朝食を諦めて、風呂場へと向かった。

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