◇禁断恋愛◆
日菜が、リビングに入って来た


『あ、上がったよ聖夜。面白いのやってる?』


少しぎこちなく、でも日菜はそう言って立ったまま画面を見た


俺は、思わず日菜の手を引っ張って言った


「・・・そんなとこで見てないで、俺の隣に座って」


そう言って日菜を隣に座らせた


日菜は真っ赤になって、少し俯いた


『あ、きょ、今日・・・ドラマがある日だよね?』


少し震えたように、日菜は言った


「あぁ、うん・・・見る?」


『う、うんっ』


日菜は少し微笑んで言った


やっと、笑った


その笑顔が何より好きで、俺だけのものにしておきたくて・・・


だけど・・・今は隣にいられるだけでいい
< 22 / 76 >

この作品をシェア

pagetop