◇禁断恋愛◆
「・・・ただいま」


鍵が開いていたから、日菜はもう帰ってる


リビングのドアを開けると、そこには日菜がいた


『あっ聖夜おかえりぃ!!』


テレビを見ていた日菜は、笑顔でそう言う


いつもより、何か嬉しそうだけど・・・・・・


「・・・何かあった?やけに嬉しそうだけど」


そう言ってソファに座ると、日菜は顔を赤くして言った


『えっと、今日ねっ5組の黒崎くんに、付き合ってって言われちゃって・・・』


は・・・?黒崎に?


黒崎って確か・・・サッカー部で日菜と関わりなんかあったっけ?


アイツ、日菜の事好きだったのか・・・?


「で、返事した?」


俺は短くそう聞いた


『えっううん、まだ!ねぇ、どうしよう?』


どうしよう?って・・・俺に聞くんだ?


あぁ・・・やっぱりわかってないんだな


どうしようって?そんなの決まってる


付き合うなって・・・・・


だけど、俺が・・・ただの双子の兄がそんな事言うはずないだろ?


「日菜が好きなら、付き合えばいいじゃん?」


そう、どうでもいいふりをして・・・


後でまた後悔するんだ―――――――

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