◇禁断恋愛◆
『聖夜・・・聖夜ぁ・・・・・・』


そう言って何度も日菜は俺の名前を呼ぶ


涙をいっぱいに流して


辛そうに・・・苦しそうに泣いてる


嫌だよ・・・俺だって嫌だよ


そんな顔見るの辛いよ・・・・・・・


「ごめん・・・日菜・・・」


見てられなくてそう言ってリビングを出た


最低だな・・・俺・・・・・


部屋に戻って鍵をかけると、ベランダに出た


俺の頬をしずくが落ちる


今度は雨じゃなくて、涙だった・・・・・・・・・・


震える肩を抱きしめたかった


涙を拭ってやりたかった


ごめん・・・日菜・・・・・・


今はこれだけしか言えなかった


好きだよ・・・・・・・


なんて・・・もう、二度と言えない
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