◇禁断恋愛◆
「っていうか・・・何でいるの?」


あっちは本気で怒ってるみたいだけど・・・


こっちだって本気なんだよ


「大雪で電車が止まるから休みになったんだよ。そんなことより・・・早く離れなさい!」


あぁ、また言ってる


「嫌だよ・・・俺は日菜が好きだから離さない」


もう、今さら隠しようもない


簡単に離れろなんていう父さんに苛つく


「ど、どうなってんだ?お前達はどういう関係なんだ!?」


「関係?・・・どんなのか見せてあげるよ」


そう言うと俺は日菜を上向かせ口付ける


深く深く・・・


『んぅ・・・・・・っ・・』


離してから、父さんの顔を見た


「父さんが何言っても無駄みたいだな。母さんと相談するけど、日菜、お前は親戚の家に住みなさい」


冷たい目で父さんはそう言う


『えっ・・・な、なんで!?』


日菜は、そう聞いた


「このままに出来るわけないだろう?親戚の家は同じ町内で学校も同じだからすぐだ」


そうやって・・・・・・・・・


俺たちは親の手によって引き離されるみたいだ


それは、俺たちにとって仕方ないことで


だから・・・誰にも知られちゃいけなかったんだ
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