ボキ、エル。
二歳

今日はおじいたんが、お庭で木の枝を刈るお仕事するんだって…


ボキは電柱に紐を引っかけられて、おじいたんの仕事を眺めてたんだ。


すると脚立がグラグラし始めて、おじいたんが塀の下に落ちた。


ボキびっくりして

「おじいたん!おじいたん!おばあたんー!おとうたん!おかあたん!」

一生懸命ジャンプしておじいたんの無事を確認したいけど、ボキじゃ無理。


「だれか来てぇ…!!」

「はやくー…!」


狂った様に泣くボキにおとうたんが出てきてくれて、一生懸命ボキはおじいたんこの下にいるってアピールしたら、おとうたんすぐに気づいてくれた。


おじいたんはすぐに病院に行くんだって。


それからいつもやるいたずらもしなくて、落ち込んでずっとソファーの指定席で玄関を見てたんだ。


おかあたんは褒めて、おやつ一杯くれたけど、ボキがダックスフントじゃなかったら、おじいたん助かったかもしれないって。
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