【詩集】PM4:39




色の無くなったメールとか
感情の薄い電話口とか
思えばたくさん
あったんだと思う

気付かないフリしてたんだ
ひび割れだらけの橋
渡るお前が俺には見えてたよ


俺が追いかけて行けば
未来は変わっていたのかなぁ


「橋は崩れてしまうから」
「一緒に落ちるくらいなら」


お前の為に、と
言い訳に名前を書いてまで
守りたかったのはなんだっけ

…何も残らないみたいだ

でも確かに、

好きだったよ
愛してたよ
守りたかったよ
大事だったよ
繋がってたかったよ


色褪せないで
秋風に攫われないで

橋を渡るお前が消えてゆく





【消してしまいたくないよ】





「好きだったよ…ちゃんと」
「…俺が嫌い?」
「違うよ……ごめん、なさい」





野球部の友達が、中2からの彼女と別れた。ぼろぼろ泣きながら、「俺が野球やりすぎたかなぁ」とか言うんだから、思わず貰い泣きしちゃった。
別れた彼女はきっと世界で一番愛されてた。

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